説明.
遥か西表に見た山刀の原点! |
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作者 |
池村 泰欣昭和23年(1948年)生まれ。 流れ鍛冶であった初代と二代目により培われた技倆は三代目泰欣で開花。現在八重山の誂え鍛冶として絶大の信頼を集めている。 |
解 説 |
マングローブが生い茂り、異国情緒たっぷりの西表島(いりおもてじま)。その90%を熱帯、亜熱帯の植物で覆われ、ほとんどが前人未踏の秘境と云う。 朝鮮漂流民の“西表見聞記”によれば、15世紀頃、「山に豕(いのしし)あり、島民槍を持ち狗(いぬ)を引いて之(これ)を捕う」とある。その狩猟形態は、今尚継承され、犬を“セコ”とした巻狩が行なわれている。 そんな西表の狩猟に想いを馳せ復刻したのは、八重山鍛冶三代目、池村泰欣(いけむらやすよし)。 それは、猪のと止めを刺し解体するための《西表「猪(いの)さばき」9寸》と命名された。刀身は、ジープの板バネ。硬度が高くないため研ぎ易く、使っては研ぎ、研いでは使うの実用本位の狩猟刀だ。 ※研ぎは、藤コラボレーションによる、刀剣用内曇砥を使用した上研ぎです。 |