説明.
藤(とう)製作集団の玉鋼(和鋼)の包丁! |
玉鋼 牛刀5 寸 (150mm) 無銘 藤印 試作品⑥ (自家製鋼) |
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作者 |
日本作家未だ、解説がありません |
解 説 |
玉鋼の包丁に興味を持ち続け、最近になってそれが欲しくなった。オール玉鋼、無垢(むく)の玉鋼(和鋼)の包丁である。昔から、スウェーデン鋼や日立安来鋼の白紙、青紙を三枚打に打ち、または、片刃に鍛接した玉鋼の包丁をたまに目にしてきたが、オール玉鋼(和鋼)の包丁は目にしたことがない。 世界一の切れ味の良い玉鋼が、なぜ切れないと云うのだろうか? アフリカでも砂鉄から鉄を作る“小たたら操業”の伝承が行われており、たたら操業の前に鶏の首を刎ね、たたら場に生き血を撒く、生贄の儀式が行われていた。何回操業しても成功する確率は低く、神に祈るしかない。それも解る気がした。 くろがね工房、“たたらの操業”では9キロの鉧(けら)が取れた。グラインダーで火花を散らせてみたが、まずまずの良質。 さらに、砥石、ヤスリ、グラインダーを使用し、焼き入れ前の状態まで肉取り形成する。 |