説明.
二代目本成寺ならではの艶やかな切れ味 |
二代目 本成寺(にだいめ ほんじょうじ)作 |
臼の平鮫把渓流小刀2寸5分・両刃 |
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作者 |
二代目 本成寺昭和42年(1967年)生まれ。 二代目本成寺(三条守弘) 昭和42年生まれ。 少年の頃より鉄と遊び愛着をもつ。 昭和59年本成寺修司に師事。 平成6年独立、三条守弘を名乗る。 平成17年、二代目本成寺を襲名。 |
解 説 |
平氏にあらざれば人にあらず”と栄華を極めた平家一門。東国で群起した源氏に大敗し西走。文治元年、壇浦(だんのうら)で滅亡した。落人(おちうど)となった平家武者達は、厳しい追討を逃れ、人里離れた山奥に隠れ住んだ。こうした平家谷(へいけだに)の一つに“臼の平(うすのだいら)”がある。平忠房(たいらのただふさ)が一族郎党と共に落ちのびた地である。 その落人の里を流れる湯西川。毎年、この川で遊ぶ渓流の会が、臼の平にまつわる落人マタギに想いを馳せ、図面を起したのが本品、《臼の平鮫把渓流小刀(うすのだいらけいりゅうしょうとう)2寸5分》だ。 刀身は、柄尻(つかじり)後部まで一体構造の共柄。刃元から折れたり抜けたりすることが無い、安心感が心強い。そこには、絶妙のハンドリングと、手の延長と機能する抜群の操作性が考慮され、高価な鮫皮には籐を巻き贅を尽す。アユを掌(てのひら)で包み、肛門から下アゴにかけて、裂き上げてみたが、その切れ味はまるでバターを切るように滑らか。 |
特記事項 |
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