説明.
遙か八重山に見たフクロ山刀の原点 |
池村 泰欣(いけむらやすよし)作 |
八重山フクロヌイバ8寸・両刃 |
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作者 |
池村 泰欣昭和23年(1948年)生まれ。 流れ鍛冶であった初代と二代目により培われた技倆は三代目泰欣で開花。現在八重山の誂え鍛冶として絶大の信頼を集めている。 |
解 説 |
八重山(やえやま)の海はどこまでも碧(あお)い。抜けるような天空の青が海原に映(は)え、紺青の透明がその鮮やかさを飲み込んでいるようだ。そんな八重山(やえやま)の西表(いりおもて)に遺(のこ)る朝鮮漂流民の西表(いりおもて)見聞記によれば、15世紀頃、「山に豕(”いのしし)あり、島民槍を持ち狗(いぬ)を引いて之(これ)を捕(とら)う」とある。その狩猟習慣は今尚、伝承され、犬をセコとした巻狩(まきがり)が行なわれている。 本品は、その八重山に伝わる狩猟刀“ウムザフク”の変型。切先形状を津軽ヌイバに求め、アレンジ復刻、《八重山(やえやま)フクロヌイバ》と名付けられた。 柄部を扇状に叩き延し丸め、袋状(筒)に形成。棒を挿し込めば槍となる。刀身は米軍ジープの板バネを使用。その扱いに精通してくると、本土からの安来鋼より「島民からの評判も高い」と池村は云う。鍛冶場は昔ながらの設備しか無く、自らの腕だけが頼り。そこから生まれた八重山フクロヌイバは、使って研ぎ、研いでは使う実用本位。求むれば使い手の信頼に100%応えてくれるだろう。 ※お届けまでに1〜2ヶ月かかります。ご了承下さいませ。 |