説明.
四万十川魚師(しまんとかわし)の厳しい要求に応えた山と渓谷の傑作 |
四万十清流鉈8寸・両刃 |
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作者 |
土居 良明昭和13年(1938年)生まれ。 名匠長運斎行光に師事。後に各地の名工を渡り歩き、土佐自由鍛造の秘伝奥義を継承、加えて独自の鍛造技術を確立、土佐の名門鍛冶。 |
解 説 |
土佐の山田に、地元の山師(やまし)や川魚師(かわし)のために、槌を振り続けている鍛冶師がいる。鍛冶一筋50年。土佐伝統の自由鍛造の奥儀を継承する、土佐鍛冶の第一人者、名工・土居良明翁がその人。本品は、その地元の川魚師の厳しい要求に応えた、プロ用の渓流鉈だ。 刀身は、鋭い切れ味で人気の日立安来鋼青紙2号を極軟鋼(Soft Iron)に挟(はさ)んだ本割込鍛造。硬い鋼と軟らかい地金を鍛接することにより、“折れず、曲らず、良く切れる”と云う刃物の理想を具現。流麗な鎬造(しのぎづく)りの刀身フォルムは、四万十川の源に位置する不入山渓谷(いらずやまけいこく)をイメージした良明の遊び心を映す。 この《四万十清流鉈(しまんとせいりゅうなた)》と名付けられた清冽な一本。深山渓谷の中、あらゆる場面でその真価を発揮してくれることだろう。 |
特記事項 |
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