説明.
第二弾!!鬼才・秋友義彦が贈る 斑巻縞模様(まだらまきしまもよう)に映える清冽な刀姿美 |
秋友 義彦(あきとも よしひこ)作 |
秋友義彦作 剣鉈 壇ノ浦9寸・両刃 |
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作者 |
秋友 義彦昭和19年(1944年)生まれ。 土佐在住。中学を卒業と同時に二代目義光に師事。 昭和39年三代目を襲名独立。四国の刀匠を訪ね歩き甲伏の秘伝を修得。 土佐鍛造界の重鎮の一人だが、平成30年の5月から納期は未定となっている。 |
解 説 |
祇園精舎の鐘の声、諸行無常のひびきあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす。おごれる者も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もついには滅びぬ、ひとえに風の前の塵(ちり)に同じ。 壇ノ浦(だんのうら)(現在の下関)の戦いに敗れた平家一門は敗走。ある者達は九州の秘境、椎葉村(しいばそん)や五家荘(ごかのしょう)に、ある者は四国の山奥深く、祖谷山村(いやさんそん)に身を隠し平家谷を形成し落人マタギとなった。。そんな平家の栄枯盛衰のロマンに想いを馳せ誕生した《壇ノ浦9寸》。土佐の名門鍛冶三代目、秋友義彦(あきともよしひこ)の手により打ち上げられた、凄まじい迫力を放射する大振り山刀である。 秋友義彦は、中学を卒業と同時に二代目義光に師事。昭和39年、三代目を襲名、独立と同時に四国の刀匠を訪ね歩き、鍛法(たんぽう)甲伏(こうぶせ)の技を目で盗み、土佐に帰り独学の日日を送る。研鑽の甲斐あって、平成10年、見事なまでの甲伏(こうぶせ)狩猟刀の試作に成功。 秋友義彦と云えば、甲伏作品に代表されるが、本作は、豪壮な上級の磨き仕上げ。アクセントとして、上辺に黒打肌を一部残し、雄渾な刀姿をいっそう引き締めている。鍛法は、鮮やかな切れ味で人気の日立安来鋼白紙2号(White #2)を極軟鋼(Soft Iron)に割り込んだ本割込鍛造。 特筆すべきは、“鎬造(しのぎづく)り”の銃床(じゅうしょう)仕上げ柄に施した、華麗な麻糸の“斑巻縞模様(まだらまきしまもよう)”。グレー、生成(きな)り、紫の色合いが絶妙のハーモニーを醸している。さらに、特別誂えの牛皮吊り下げベルト付の木鞘には、ステンレスを巻き、オイルステインを塗布。鎬造(しのぎづく)りのヒルト付鉄製口金(くちがね)と、秋友ならではの様々な工夫が随所に凝らされている。《壇ノ浦9寸》。そのフォルムから立ちのぼる威厳と風格は、見る者を魅了してやまない。 |
特記事項 |
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