説明.
マタギの魂魄宿す伝承の“キリハ” |
秋友 義彦(あきとも よしひこ)作 |
キリハ(パラコード巻き)2寸・両刃 |
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作者 |
秋友 義彦昭和19年(1944年)生まれ。 土佐在住。中学を卒業と同時に二代目義光に師事。 昭和39年三代目を襲名独立。四国の刀匠を訪ね歩き甲伏の秘伝を修得。 土佐鍛造界の重鎮の一人だが、平成30年の5月から納期は未定となっている。 |
解 説 |
本作は、甲伏(こうぶせ)の鍛法でその名を馳せる、土佐の名工・秋友義彦(あきともよしひこ)の≪キリハ2寸≫。 キリハとは、獲物のケボカイ(解体)の時に使用する小刀のことである。 キリハで解体した後は、サルの頭部は黒焼きにして薬とし、熊の子宮や小腸は安産のお守り。 肝臓は、その場で生を食うのが礼儀。心臓は小分けにして串に刺し山の神に供えた。 その刀姿の底からは、マタギの息づかいがそのまま伝わってくるようだ。 |